福利厚生における見解の相違〜エクイティファイナンスをした経営者と保険営業マンはどう付き合うべきか〜
お問い合わせが多かったのでセミナーよりも先に。
さて、昨年から知り合いやその友人などがボコボコと上場、もしくはバイアウトして〇〇億!みたいな話や、資金調達の市況も今年に入っても活況なのでで以前よりもエクイティファインナンスしたんだ、という経営者が身近に増えてきているはずです。
資金調達をした経営者はより事業を推進するために、会社を魅力的に見せる必要がありその一環で福利厚生が必要だ〜となり(それもそうだけどそれよりも先にやることがたくさんあるのは内緒)なんかいい話ない?って周りに聞きます。(ちなみにここくらいから社内にレッドブルやビールサーバー、スナックスタンドなどが増え始めます)
そうこうするうちに直接的に、もしくは会計士やその他のコンサルの人づてで
「福利厚生探している経営者」ということで一定数の経営者は保険営業マンに行き着くことになります。
P/Lはガンガン掘っているのでもちろん赤字、にもかかわらずやたら勢いと羽振りが良さそうに見えるので「社長」の名刺を出された保険営業は「キタ〜〜〜!!」という感じなるようで。
しかしほとんどの保険営業はエクイティファイナンスとデッドファインナンスのことがよくわかっていないので、彼らの頭の中で
『資金調達=キャッシュある=黒字』
『採用に意欲的=中長期の退職金プラン導入で末長く働いてもらおう!』
という謎の変換プラグにより、養老保険のハーフタックスプランや長期平準定期による半損プランなどを持ってくる人が多いようです。
結果経営者の皆様は「ファ?」となって私のところにお持ちになることが多い今日この頃。
保険営業マンの皆様、次のような商品やお話をお持ちになってはいかがでしょうか。
・D&OやPL、サイバー対策とかの損保系
・個人保険の見直し(Pを下げてSを大きく、定期系に乗り換えを。もちろん役員報酬をよく見てね)
・従業員の福利厚生(死亡保険や就業不能、医療系・・・団体とかが強め)
特にメルカリのmerciboxが最強すぎてもはやベンチャー感がないですが
ベンチャー経営者が求めているのはこういう「福利厚生」であって
くれぐれも「福利厚生プラン」ではないことを自覚しましょう。
こういうサービスのことですか?と聞いて見ましょう。若手の経営者マーケットに行こうとしている募集人は必見です。またこれに近い制度はお手持ちの生命保険、損害保険の既存商品の組み合わせでも十分できるはず。
https://careers.mercari.com/merci-box/
個人的にはライフプランナーに代表される保険営業の皆様でそれなりに売れている人はそれなりの貯蓄があるはずなので、シードラウンドでバリュエーションは問わず5%以下出資をし、(だいたいこの基準だったら会社に報告義務がないはず&特定関係法人などから逃れられる)その会社の外部セールス兼顧問としてバリバリ働きながら、様々なマッチングしてその会社の売り上げアップに貢献する。
さらにその間に他所ではガンガン保障の重要性を語りながら保険をお預かりし、無事創業者たちがエグジットしたら個人資産会社に大きめな保険を販売する、というのを5年くらいのスパンで20~30社仕込んで見られてはいかがでしょうか。
もしかしたらとてもお互いにwin-winな関係になれるかもしれません。